こんにちは
大人の結婚応援サロン、カウンセラーの川村ひろおです。
今回は、最近読んで参考になった本を紹介させていただきます。
コロナ禍で皆さんもステイホームの時間が増えていると思います。
「幸せになるために」どうしたらいいか?について書かれている本になります。
この中で「結婚の幸せに」ついても書かれておりましたので、婚活や恋愛でお悩みの方にも参考になるんじゃないかと思いますので、結婚や恋愛についてのみご紹介いたします。
「努力する気がないなら結婚してはいけない」

なんとも過激な表題から結婚の幸せについて始まります。
「結婚」とは「スポーツ」である!
「ある日寝て起きてみたら急に幸せになっていることなんてない」
結婚生活を幸せにするためには、スポーツと同じように日常の出来事に取り組むようにしなければなりません。
スポーツだって、毎日トレーニングをするから技術が向上するので、結婚も同じように毎日、パートナーとのより良い関係をつくるために努力が必要になります。
結婚と幸福度の関係
科学的な研究では総じて
「結婚していない人よりも結婚している人のほうが平均的には幸せな人が多い」ということ、しかも最近では、その差も小さくなってきているそうです。
「結婚は、墓場だ」と言う方もいらっしゃるくらい、結婚についての考え方は人それぞれの意見があると思います。
本書でも結婚をして幸せになるか、幸せになれないか、の差は「努力次第」と言っています。
美男美女でも結局は3年で飽きる?
「結婚した」こと自体の幸せは2~3年しか続きません。
科学的にも証明されていることで、いわゆる「恋愛ホルモン」は3年経過するとほとんど分泌されなくなると言われています。
そのかわりに「安心感」や「安定感」を覚えるホルモンが分泌されますので「好き」というよりは「居心地がよい」と感じるようになります。
私たちは脳の「順応」という機能によって慣れてしまうことによってトキメキがななくなっていきます。
ただし、ある男性は結婚したことで幸福度が平均値以上に上昇し、8年経過してもなお、幸福度は結婚前よりも明らかに高い状態でした。
この男性は、
「パートナーと一緒にいることを当たり前のことだと思わないと心に決めていました。」
この男性は妻に対して「愛してるよ」と絶えず言葉にし、折に触れて花を買って帰りました。
また、旅行にも連れていき、妻が挑戦することやうまくいったことに関心を示すのを忘れない「努力」をしていました。
一方で、2年も経過せずに結婚での幸福度が平均以下に落ちてしまった男性は、結婚生活が「自分の理想通りではなかった」ことに失望しました。
妻と一緒に暮らす中で、相手がしてくれることを当たり前だと思い、その後、妻との関係がゆっくり悪化していることに本人も気が付いていなかったのです。
注意していただくことは、
「結婚生活」=「相手がしてくれること」への「慣れ」です。
本書の中では、結婚生活への「慣れ」に抵抗するさまざまな「努力」をし、慣れることを「遅らせて」いつまでも幸福を感じることができる状態をつくることだと言っています。
こちらの実験データは、海外の物なので日本人が絶えず「愛してるよ」と言葉にすることは難しいと思います。でも、パートナーに「ありがとう」と感謝を伝えることはできるのではないでしょうか。
その中で、たまに愛情表現をしてもいいと思いますよ。
記念日には、プレゼントを用意して、旅行に一緒にいったり、パートナーを応援する努力はできるのではないでしょうか。
いづれにしても、幸福は何もしないで訪れるものではなく、お互いの「努力」で幸福な結婚生活がおくれるということですよね。
「言わなくてもわかってくれる」という幻想を捨てる
パートナーと言っても、もともとは他人です。
つき合ったから、結婚したからというだけで全て「言わなくてもわかってくれる」なんてことは、ありえません。
筆者は、妻と月に1回ミーティングを開くといっています。
形はどうであれ、やはり相手に自分の気持ちや意思を伝えなければ、相手も分からないですよね。
ミーティングを行うと決めることで、お互いが意見を言えるルールができるので、意見を伝えやすい環境ができると思います。
性格が合う人とは結婚してはいけない理由
「性格が似ていること」を結婚相手の条件に挙げるけれでも、実際の結婚相手とは性格が似通っていることはほとんどない、ということが分かっています。
また、性格が一致しようが、まったく似ていなかろうが、夫婦関係、パートナーシップから得られる幸福度には影響がないともいっています。
結婚生活においてどんな条件を求めれば幸せになれるのでしょうか?
それは「価値観」です!
結婚生活において「性格」の一致は満足度に影響がなく、「価値観」や「態度」が夫婦間で似ていれば似ているほど、結婚生活への満足度が高く、うまくいく傾向があることが明らかになっています。
二人のお金の使い方や、子育ての考え方、などの価値観が似ているほど幸福度が高く、上手くいきやすいのです。
これから婚活を始める方や、今婚活中の方も相手の条件の中に「価値観」をいれて検討してみてもいいと思いますよ。
また、自分や相手の性格を変えることより、夫婦やパートナー同士でお互いの価値観を一致させることの方が、圧倒的に簡単なのです。
本書では、お互いに価値観を合わせるための「話し合うべき13項目」を上げていますので、参考に記載させていただきます。
「夫婦間で一致させたい価値観13項目」
・理想とする人生観や世界観
・人生の中でやりたいこと、達成したいこと
・今月、来月、今年やりたいこと
・スケジュールの共有
・お金の使い方
・子供の育て方
・理想とする夫婦像
・両方の親族との付き合い方
・休みの日の過ごし方
・子供の世話の分担(一方が出かけたい時など、どうするか)
・家事の分担
・モノの買い替えや買い物について
・クーラーや暖房の温度の設定
家族でのイベントは本当に必要なのか?

いきなり理想の夫婦像を話し合うことが難しいという人は、パートナーとの、あるいは家族とのイベントを計画するのがおすすめです。
人がうれしかった出来事、感動した出来事として記憶に残るのは「体験」や「経験」であるということです。
体験や経験は時間がたっても幸福度が減少することなく、思い出すことで幸福度が持続しますので、パートナーとの間での体験や経験を増やせば増やすほど思い出せる数も増える。
つまり幸せな気持ちになれる回数も増えるのです。
だからといって特別なことをしなくてはいけないわけでもなく、何かしらの体験や経験で同じ時間を共有するだけでいいのです。
「週に1回以上晩酌を共にする夫婦のほうが1.4倍親密度が高い」という報告もあります。
お酒そのものが好きかどうかではなく、夫婦で時間を共有して、会話も増え、そして、記憶にものこる・・・そんなイベントが夫婦関係にも影響を与えています。
寄り添うべきは「つらい時」ではなく「うれしい時」
「パートナーだからこそ、相手がつらい時に力にならなくては!」そう思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、社会心理学の研究では、実はそれ以上に大切な「寄り添うべき時」が明らかにされています。
それは「相手にいいニュースがあった時」です。
うれしい出来事があった時に、無反応であったり、冷ややかな反応、温度差がある夫婦のほうが離婚率が高いというデータがあります。
いい知らせがあった時や、何か成し遂げた時にパートナーからの反応が薄いと、「自分は相手から尊重されていない」「認められていない」「大切にされていない」という印象をいだくことになります。
このことから、パートナーからいいことがあったと伝えてきたら、本人以上に熱意を持って反応してみてください。
まとめ
この本を読んでみて、ただ幸せを待ち望んでも幸せにはなれないことをあらためて確認できました。
結婚をして幸せに暮らしている夫婦は、相手からの当たり前の親切に当たり前に感じないように努力をしています。
ただ、その努力を「努力」と思ってしまうと「義務感」や「やらなくてはならない」などなんとなく義務的なことを感じてしまいますが、日常的に普通の事と思えるようにしたら負担も少なくなりますよね。
これから結婚する人も結婚している人も参考になると思いますので、ぜひ、ステイホームの期間に読んでいただけたらと思います。
今回は、結婚や恋愛についての項目をピックアップして紹介いたしましたが、その他にも「幸せ」について書かれておりますので、その他の幸せについても興味がある方も読んでみてください。
それでは、皆様も明るく幸せにすごしてくださいね。
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